8.ダイビングに関する素朴な疑問(Q&A)

スキューバダイビングに関する素朴な疑問にお答えします。

Q.ダイビングって難しいんですか?

A.Cカード取得の際は、学科講習で潜水物理学や海洋環境についてなど、一見難しいテーマも登場します。

でも、ダイビングしたいと思う人には、興味深く聞ける話題や理解しやすいことがほとんどです。

水中では潜降、中性浮力、マスククリア、浮上など初心者が必ずといっていいほど、多少とまどうステップがあります。

力を抜くコツを覚えたり、スムーズな呼吸は練習というより慣れが大切なので、これらのステップは本数を重ねていくうちに自然にクリアできるようになることが多いようです。

ダイビングの良い点は、このように老若男女が楽しめる要素が大きいということです。

Q.ダイビングに年齢制限はありますか?

A.年齢に上限はありません。

近年では70歳以上でダイビングを始める人も非常に増えてきています。

下限については指導団体によります。

Cカード取得時、現地サービスなどでは、未成年者は親権者の同意が必要なことが多いですが、ジュニア向けプログラムも多く開催されています。

10歳前後でダイビングを始める人もまた非常に増えてきているのが現状です。

ダイビングを楽しむ層はどんどん幅が広がっているのです。

Q.サメに襲われることってあるんですか?

A.サメの種類は現在380種類以上も確認されていて、危険な性格のサメから大人しいものまで様々。

いままで人間に危害を加えた記録を持つのは30種類程度にとどまります。

スクーバダイビングで潜るポイントの多くは岸近くの浅瀬(地球規模で見ると)であるため、遭遇するサメはホワイトチップ、ハンマーヘッドシャーク、メジロザメ、ジンベエザメといったいつもは大人しい種類がほとんど。

ホホジロザメ、イタチザメ、オオメジロザメといったどう猛とされるサメは通常は外洋を泳いでいて、ダイバーが水中で出会う可能性はあまり高くありません。

ですので、普通のダイビングをしている上では、サメを怖がる心配はほとんどないといってもいいでしょう。

でも、流れている血をそのままにしたり、こちらからちょっかいを出さないなど、サメに対する慎重な対応は必要です 。

Q.ダイビングってお金持ちじゃないとできませんか?

A.お金持ちの定義が難しいですが、遊び方によっていろいろ工夫ができるということはあります。

高価な器材をひとつひとつ揃えていくと高くつくこともありますし、ワンセットで買うと安く買える場合もあります。

また器材は一度揃えたら、種類によってはかなり長く使えるものもあります。

器材はワンセット(マスク、スノーケル、フィン、BCD、レギュレーター)で相場150000円~500000円くらいとかなり幅もあります。

いつも行っている旅行にダイビングをプラスすると1日あたり2ボートダイブ=10000円~18000円くらい費用がかさみます。

ダイビングがパッケージになっているツアーではこれが割安にな場合もあります。

これらの金額が高いかどうかは人それぞれです。

Q.器材をレンタルすると、どれくらいお金がかかる?

A.もちろんサービスによってまちまちですが、1日あたりのレンタル相場は大体以下の通りです。

  • ウエットスーツ=約2000円
  • 3点セット=約2000円
  • BCD=約2000円
  • レギュレータ=約2000円

フルセットでレンタルすると割安になる場合も多いようで、大体1日4000円~6000円くらいが相場となっています。

タンクとウエイトはダイビング料金に含まれていることが多いです。

Q.潜水病ってなに?

A.いわゆる潜水病といっても、減圧症、一酸化炭素中毒、窒素酔い、過換気症候群など、様々な症状がこの範疇に入ります。

ダイビングでよく話題に上がるのはこの中の減圧症です。

水中でタンクからの空気を吸って浅場に浮上していくと、血液中に窒素の気泡が無数にできます。

この気泡は時間の経過と圧力の関係によって自然に消えていきますが、これが消えないまま水面に浮上してしまった場合、減圧症が起きるのです。

この気泡が血液中を通って体のどこへいくかで症状も変わってきます。ひざの関節がちょっと痛くなったり、足がしびれたりすることもあります。

原因としては、決められた時間以内に浮上しないで深場に長時間いたり、急速に浮上したり、疲労がたまっている時にダイビングをしてしまったりということがあげられます。

潜水計画を正しくたて、ダイブコンピュータを参考にしながら、ガイドやインストラクターの指示を守るなどで、かなりの予防になるでしょう。

でも、不可抗力で減圧症になってしまうことも稀にあります。体に少しでも違和感を覚えたら、とにかくすぐに専門医に観てもらうことです。

早く対処できれば必ず完治するのが減圧症でもあるのです。

Q.ダイビングって健康に良いのでしょうか?

A.「体を動かす」「生物の営みを学ぶ」「海洋環境について知る」「美しい風景を見る」といったことから、直接健康に良いというより、精神的な健康を得られるといったメリットは大きいと言えるでしょう。

ダイビングは気分転換やストレス発散には最高のレジャーです。また体質によっては「海水に浸かる」ということも健康に良い影響を与えます。

Q.Cカードの効力って?

ダイビングの指導団体と呼ばれる組織が発行しているCカード。

Certificated Cardの略で認定証の意味です。

厳密にいえば、指導団体それぞれの基準でランクを設定し、技術や知識が一定レベルに達しているというだけで法的根拠は何もありません。

つまりCカードを持たずに海で潜っても法律によって罰せられるということはないのです。でも、器材の使い方や、水中での様々な技術、水中での危険な行為や人体への影響、陸の上でのマナーなどを知らずに、海に潜るということは危険な行為です。

きちんとした指導を受けて知識と技術を身につけるということは、ダイバーとして当然必要なことなのです。ですから、当然Cカードはダイバーにとって必要なものといえるでしょう。

Q.日本ではどんな海で潜れるのですか?

A.北海道から沖縄まで300~400ケ所の海でダイビングをすることができます。それぞれの海には、約10~30ケ所づつポイントがあるので、潜れるポイントとなると日本だけでも膨大な数になります。

日本地図上で海岸線のあるところは、ほぼまんべんなく東西南北にダイビング施設があり地元のダイバーから観光客までが一年中、海に潜っています。海外の南の島や沖縄などに比べ、水温が低く透明度が悪い海も国内にはたくさんありますが、その地域でしか見られない生物や季節感あふれる水中環境などを楽しみに、ダイバーは様々な日本の海でダイビングをしているのです。

ダイビングは暖かい場所だけのレジャーではありません。

Q.日本の冬でもダイビングはできるのですか?

A.もちろんできます。

例えば伊豆半島では夏と冬の水温差が10℃以上あります。

このように寒い冬の間はほとんどのダイバーがドライスーツを着てダイビングを楽しみます。

ドライスーツを着ればほぼ完全に体は海水に濡れずに海に潜ることができますし、体温の低下を防いでくれます。

他にもフードや厚手のグローブを用意したりと、夏のダイビングと装備は多少異なる場合が多くなります。

ただ場所によっては海が荒れやすくなる所も多いので、コンディションのチェックは慎重さが求められます。

冬にしか見られない魚が見られたり、夏よりも透明度が上がったり、北海道などでは流氷ダイビングなどが行われたりと、冬には冬の楽しみがあるのです。

Q.ダイビングする時は、必ずボートに乗るもの?

A.ダイビングには大きく分けて2つの潜り方があります。

ボートダイブとビーチダイブです。ビーチダイブはビーチに限らず岩場などを、徒歩でエントリー地点まで行くようなロケーションのことを指します。

一方、ボートダイブはボートに乗って沖合いに出てから潜降するスタイルのことを指します。

国内、海外ともに、双方のスタイルがありどちらが多いとはいえません。

Q.ダイビングをすると1日がつぶれてしまうのですか?

A.ダイビングは体内にたまる窒素、タンク内のエア量などの関係で、1回(本)約30分から60分程度のレジャーです。

最も多いのは1日2本潜るパターンですから、前後に準備やボートでの移動、後片付けやログ付けなどをする時間を含めると、朝から夕方(もしくは午後遅く)まで時間がかかる場合が多いです。

ただ、スポットによって港までの距離が長かったり、宿泊先からビーチまでがあっという間だったりするので、一概にはいえません。

Q.ダイビングショップを利用しないとダイビングはできないの?

A.Cカードを取得したショップで開催されるファンダイブツアーに参加して、国内や海外の海を潜るというのは一般的なパターンです。

でも、ショップを利用しないでももちろんダイビングは楽しめます。

例えばダイビングがパッケージされたツアーを扱っている旅行会社を通じてダイビングにでかけたり、海の近くで営業している現地ダイビングサービスに直接申し込んで、ガイドとボート、タンクレンタル、エアチャージなどを頼み、現地までの移動は自力で手配するといった方法があります。

Q.経験を積むにつれてどんなことができるようになるの?

A.例えばスノーボードでは上手くなれば、ジャンプができるようになることもあるでしょう。

ゴルフではスコアも上がります。ダイビングでは、そういった人の目に見えるようなテクニックがあまりありません。

でも、経験を積めば、潜降や浮上がスムーズに出来たり、水中でムダな動きをしないのでエアが長持ちしたりすることがあります。

また知識が増えて魚観察が以前より楽しくなったり、パニックに陥らずハプニングにも冷静に対処して事故を防げたりもするでしょう。

経験こそが、ダイビングを楽しくするのです。

Q.ダイバーに人気のある海外の海とはどんな海ですか?

A.滞在中に何本も潜ることが多いので、多様なポイントのバリエーションを持っているスポットに人気が集まる傾向があります。

大物狙いのポイントから珍しい小魚ウォッチングポイント、地形派ポイントなどがバランス良く揃っているスポットは人気が高いといえます。

つまり、飽きずに多くの人が楽しめるということです。

さらに透明度が平均して良く、コンディションも荒れにくいということも重要な要素です。

また、イルカやジンベエザメなど誰もが会いたい生物と高い確率で遭遇できるスポットも人気です。

ただ、自然環境が相手なので、海に入る前の情報や海に潜るタイミングも重要です。

そういう意味では腕の良いガイドがいるということも、海を面白くする条件となってきます。

でも、まだまだ日本人ダイバーに知られていない魅力のダイビングスポットは世界にたくさん埋もれています。

そういうスポットはアクセスが良くなったり、料金が下がったり、良いガイドが定住することなどでいきなり人気が上がったりもします。

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